ほうれん草の種まきはすじまきと点まきどっち?実際に比較してみた

ほうれん草の種まきには、「すじまき」と「点まき」があります。

今回は同じ畝に

  • 1条はすじまき
  • 1条は点まき

として、実際の生育を比較してみました。

結論からいうと、今回はすじまき・点まきともに生育はよくありませんでした。

播種後に豪雨や長雨が続き、ほうれん草にとってかなり厳しい生育環境になったためです。

その中では、すじまきの方がまだ株が残っており、点まきよりはマシな状態でした。

ただし、今回の結果だけで「すじまきの方が優れている」と判断することはできません。

今後はハウスでも同じ比較を行い、発芽率や収量まで記録していく予定です。

目次

ほうれん草を「すじまき」と「点まき」で比較してみた

今回の比較では、同じ畝に2条作り、すじまきと点まきを同時に行いました。

条件をできるだけそろえることで、まき方によって生育に違いが出るのか確認するのが目的です。

ただ、今回は播種後の天候がかなり悪くなりました。

豪雨や長雨が続いたため、まき方の違いだけを比較できる条件ではなかったというのが正直なところです。

ほうれん草の筋蒔きと点まき
左が点まき 右がすじまき

今回の比較条件

播種日と栽培場所

ほうれん草を播種したのは2026年9月11日です。

今回は露地で栽培しました。

同じ畝に2条作り

  • すじまき
  • 点まき

の2通りで比較しています。

その後、豪雨や長雨が続き、発芽から初期生育までかなり厳しい条件になりました。

すじまきの方法

すじまきは、畝に溝を作り、その溝に沿って種をまく方法です。

一定の間隔で1粒ずつまくのではなく、列に沿って種をまいていきます。

発芽後に株が混み合った部分は、間引きをしながら育てます。

今回はこの方法で1条播種しました。

ほうれん草すじまき
ほうれん草のすじまき

点まきの方法

点まきは、あらかじめ間隔を決め、その場所ごとに種をまく方法です。

今回は6cm以上の間隔をあけ、1か所に1〜2粒ずつ播種しました。

最初から株間をとっているため、うまく発芽すれば間引きの手間を減らせます。

一方、1か所の種が発芽しなかった場合、その場所がそのまま欠株になりやすい方法でもあります。

ほうれん草点まき
ほうれん草の点まき

豪雨・長雨でどちらも生育が悪くなった

今回は、すじまき・点まきのどちらも良好な結果にはなりませんでした。

播種後に豪雨や長雨が続き、生育環境そのものがかなり悪かったためです。

発芽していない場所や、生育の弱い株も多く見られました。

今回の結果を見るときは、こうした天候条件の影響を無視できません。

すじまきの様子

すじまきも、今回は発芽・生育ともによい状態とはいえませんでした。

発芽している場所と、ほとんど株が残っていない場所があります。

ただし、すじまきは列に沿って種をまいているため、一部が発芽しなくても周囲に株が残っている場所がありました。

そのため、全体的には悪いものの、点まきと比べるとまだ株数を確保できている印象です。

点まきの様子

点まきも、発芽・生育ともにかなり悪い状態になりました。

特に目立ったのが欠株です。

今回は1か所に1〜2粒しかまいていないため、その場所で発芽しなかったり、発芽後に株が弱ったりすると、そこがそのまま空いてしまいます。

そのため、すじまきよりも空いている部分が目立つ結果になりました。

今回の結果は「すじまきの方がまだマシ」

今回の結果を簡単にまとめると、次のようになりました。

比較項目すじまき点まき
発芽悪かった悪かった
生育悪かったより厳しかった
欠株多いより目立った
種の使用量多くなりやすい少なくしやすい
間引き必要少なくできる
今回の印象まだマシ欠株が目立った

今回については、「すじまきが良かった」というより、「どちらも悪かった中ですじまきの方がまだマシだった」という表現が一番近いです。

豪雨や長雨の影響が大きかったため、今回の結果だけでまき方の優劣を決めることはできません。

ほうれん草筋蒔きと点まき比較
比較時の実際の畝

なぜ差が出たのか考えてみる

豪雨・長雨の影響

今回は播種後に豪雨や長雨が続きました。

こうした条件では

  • 種の周囲の土が流れる
  • 覆土の状態が変わる
  • 土の表面が締まる
  • 水分が多い状態が続く

など、発芽や初期生育に影響する条件が重なる可能性があります。

今回どの要因がどこまで影響したのかは断定できません。

ただ、すじまき・点まきの両方で生育が悪かったことを考えると、まき方だけではなく、天候条件の影響がかなり大きかったと考えています。

点まきは欠株が目立ちやすかった

今回特に差を感じたのが、欠株の目立ち方です。

点まきでは1か所に1〜2粒しか種をまいていません。

その場所で発芽しなければ、その部分には株が残りません。

一方、すじまきでは列に沿って複数の種をまいています。

すべてが発芽しなくても、その周辺に株が残る可能性があります。

今回のように発芽条件が悪いと、この違いが見た目に表れやすいと感じました。

ただし、これは今回の栽培条件で確認した結果です。

点まきそのものが、ほうれん草に向いていないという意味ではありません。

すじまきと点まき、それぞれの特徴

今回の実験結果とは別に、すじまきと点まきにはそれぞれ特徴があります。

すじまきのメリット・デメリット

すじまきのメリットは、多少発芽しない種があっても株数を確保しやすいことです。

一方で、発芽が揃うと株が混み合うため、間引きが必要になります。

すじまきのメリット

  • 株数を確保しやすい
  • 欠株が目立ちにくい
  • 列状に管理しやすい

すじまきのデメリット

  • 種を多く使いやすい
  • 間引きの手間がかかる
  • 密になりすぎることがある

点まきのメリット・デメリット

点まきは、最初から株間を決めて種をまける方法です。

うまく発芽すれば、間引きの手間を減らしやすくなります。

点まきのメリット

  • 種を節約しやすい
  • 株間を揃えやすい
  • 間引きの手間を減らせる

点まきのデメリット

  • 発芽しないと欠株になりやすい
  • 1か所ごとの発芽の影響が大きい
  • 発芽が悪い条件では空きが目立ちやすい

今回の栽培では、この「欠株になりやすい」という特徴が強く出た可能性があります。

次はハウスですじまきと点まきを再比較する

今回の露地栽培では、天候条件が悪すぎたため、すじまきと点まきの純粋な比較にはなりませんでした。

そこで次は、ハウス内でも同じように比較する予定です。

ハウスでは露地より雨の影響を受けにくいため、今回より条件をそろえやすくなります。

次回は

  • 発芽率
  • 欠株数
  • 発芽の揃い
  • 草丈
  • 生育の揃い
  • 株数
  • 間引きの手間
  • 収穫株数
  • 収穫重量
  • 一定面積または一定長さあたりの収量

まで記録していく予定です。

【追記予定:ハウス栽培の播種条件】

【追記予定:すじまき・点まきそれぞれの発芽率】

【追記予定:欠株数】

【追記予定:生育途中の比較写真】

【追記予定:収穫株数・収穫重量】

【追記予定:一定面積または一定長さあたりの収量】

今回の露地栽培とハウス栽培を比較することで、まき方そのものの違いと、天候の影響を少しずつ切り分けていきたいと思います。

まとめ

今回は、ほうれん草を同じ畝ですじまきと点まきにして比較しました。

結果は

  • すじまきも生育が悪かった
  • 点まきも生育が悪かった
  • 点まきの方が欠株が目立った
  • その中ではすじまきの方がまだマシだった

というものでした。

ただし、播種後に豪雨や長雨が続いたため、今回だけで「すじまきの方がよい」と判断することはできません。

が、しかし、今回の栽培に関して結果だけ見れば、すじまきの方が収穫できる見込みはありますね。

今回の記録では、栽培条件が悪いと、まき方の違い以上に天候の影響が大きくなる可能性があると感じました。

次回はハウス内で同じ比較を行い、発芽率から収穫重量まで記録して、この記事に追記する予定です。

ほうれん草の種まきだけでなく、土づくりや間引き、収穫までの流れをまとめて確認したい方は、「ほうれん草の育て方」も参考にしてください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

代々続く農家に生まれ、気づけば農業歴22年。水菜・ほうれん草・しいたけなどを栽培してきました。

野菜づくりで一番好きなのは、発芽と収穫の瞬間。野菜を食べるのも料理するのも大好きで、調理師免許も持っています。

気になったことは自分で試してみたい性格。農家としての経験と実際の比較実験をもとに、家庭菜園の楽しさを発信しています。

コメント

コメントする

目次