白菜は、秋から冬にかけて育てやすい代表的な野菜です。
ただし、うまく結球させるには
- 種まきの時期
- 丈夫な苗づくり
- 定植
- 水やり
- 追肥
- 害虫対策
が重要です。

この記事では、白菜の育て方を7ステップに分けて、初心者でも流れをつかみやすいように解説します。
「畑しらべ」では、実際に60日型と80日型の白菜を育てながら、
- 1本残しと2本残し
- 仮植えありと仮植えなし
- 60日型と80日型
の比較も行っています。
現在は栽培途中のため、定植後の生育、結球、収穫日、収穫重量まで今後追記していきます。
白菜栽培の難易度・おすすめ度
| 項目 | 評価 | ポイント |
|---|---|---|
| 栽培難易度 | ★★★☆☆ | 種まき時期と害虫対策が重要 |
| 初心者おすすめ度 | ★★★★☆ | 秋冬に育てやすく、収穫の達成感も大きい |
| 手間 | ★★★☆☆ | 育苗・定植・追肥・害虫チェックが必要 |
| 失敗しやすい点 | ー | 種まきの遅れ、虫害、肥料切れ、結球不足 |
白菜は極端に難しい野菜ではありません。
ただし、種まきが遅れすぎると、寒くなるまでに十分な外葉が育たず、結球しにくくなることがあります。
初心者が最初に意識したいのは、適期に種をまき、結球前までに株をしっかり育てることです。
白菜の育て方早見表
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 主な栽培時期 | 秋〜冬 |
| 種まき | 夏の終わり〜秋口が中心 |
| 発芽まで | 3〜5日程度が目安 |
| 定植 | 本葉4〜5枚前後 |
| 株間 | 40〜50cm前後 |
| 元肥 | 8-8-8程度なら100〜150g/㎡前後が目安 |
| 追肥 | 1回20〜30g/㎡前後を目安に、生育を見て調整 |
| 最初の追肥 | 定植後2〜3週間ごろが一つの目安 |
| 水やり | 育苗中は乾燥しやすいため毎日確認 |
| 結球 | 外葉が十分育ったあとに始まる |
| 収穫 | 球がしっかり締まってきたら |
| 60日型 | 早生。比較的早く収穫しやすい |
| 80日型 | 中生。60日型よりじっくり育つ |
※肥料量は使用する肥料の成分や土の残肥によって調整します。
※栽培時期や日数は、品種・地域・気温によって前後します。
白菜の60日型・80日型の違い

白菜には「60日型」「80日型」などがあります。
この数字は、品種の早晩性を表す目安です。
ただし、すべての品種で同じ基準ではありません。
| タイプ | 初心者向けの理解 |
|---|---|
| 60日型 | 早生〜極早生タイプ。播種後約60日前後を目安にする品種が多い |
| 80日型 | 中生タイプ。播種後約80日前後を目安にする品種が多い |
| 注意点 | 品種によって「播種後」「定植後」など基準が違うため、種袋やメーカー説明を確認する |
「60日型だから必ず60日後に収穫できる」という意味ではありません。
実際の収穫時期は、気温や地域、生育状態によって変わります。
今回の栽培では、60日型と80日型を同じ日にまき、実際に何日で結球・収穫できるのかも記録します。
白菜の育て方を7ステップで解説
1.種をまく
白菜栽培で最初に重要なのが、種まき時期です。
秋まきでは、早すぎると高温の影響を受けやすく、遅すぎると寒くなるまでに株が十分育たないことがあります。
地域や品種によって適期が違うため、まずは種袋の播種時期を確認します。
ポイント:白菜は「何をまくか」だけでなく、「いつまくか」が重要です。

種の深さは1cm程度です。穴を掘って種をいれていき覆土し軽く押さえましょう。
白菜の種は非常に小さいため、指でつまんで3~5粒まきます。
今回は種を指で押さえて覆土してましたが、しっかり出芽しました。
2.発芽させて苗を育てる
種まき後は、発芽するまで土を乾燥させすぎないように管理します。
特に連結セルや小さなポットは、土の量が少ないため非常に乾燥しやすいです。
本葉が出て苗が大きくなってくると水を吸う量も増えるため、基本的には毎日状態を確認し、朝にしっかり水やりします。
表面だけを濡らすのではなく、容器の底から水が流れる程度まで十分に与えます。
一方で、常に水浸しの状態にする必要はありません。
発芽後は日当たりを確保し、徒長しないように育てます。
ポイント:連結セルやポットは想像以上に乾きやすい。本葉が出たら毎日確認する。

3.間引いて丈夫な苗にする
複数粒まいた場合は、生育を見ながら間引いていきます。
白菜は一度に最終1本へ減らす必要はなく、数回に分けて少しずつ間引いても大丈夫です。
たとえば、最初は弱い苗だけを抜いて2〜3本残し、その後の生育を見ながら最終的に1本へ絞る方法でも問題ありません。
一方で、気温や日当たり、水分などの条件が適していて苗の生育が安定している時期なら、発芽後の早い段階で1本にしても、白菜は比較的そのまま育ちやすいです。
そのため、
- 生育にばらつきがあるなら数回に分けて間引く
- 条件がよく、元気な苗がはっきりしているなら早めに1本へ絞る
という考え方で管理できます。
残す苗は、大きさだけでなく
- 茎がしっかりしている
- 葉色がよい
- 極端に傾いていない
- 病害虫の被害が少ない
といった点も見ます。

4.畑へ定植する
苗が育ったら畑へ定植します。
目安は、本葉4〜5枚前後です。
株間は40〜50cm前後を一つの目安にしますが、品種によって推奨値が違うため、種袋を確認します。
植え付けるときは、根鉢を崩しすぎないようにします。
定植後は根と土をなじませるように、しっかり水を与えます。

今回は前回の白菜栽培でアブラムシに苦労したため、定植時からアブラムシ対策も行いました。

定植に適した苗の大きさや植え付け手順、失敗しないためのポイントは、白菜の定植方法|植え付け時期・苗の大きさ・失敗しないコツで詳しく解説しています。
5.水やりと追肥で外葉を育てる
白菜は、まず外葉を大きく育てます。
その後、中心部の葉が立ち上がり、結球していきます。
そのため、結球前までに株全体をしっかり育てることが重要です。
定植後は、土の状態を見ながら水やりします。
元肥だけでは肥料が足りなくなる場合があるため、生育を見ながら追肥します。
8-8-8程度の化成肥料を使う場合は、元肥100〜150g/㎡前後、追肥1回20〜30g/㎡前後を一つの目安にします。
ただし、前作の肥料が残っている土や、肥料成分の濃い製品を使う場合は減らします。
最初の追肥は、定植後2〜3週間ごろが一つの目安です。
葉色や株の大きさ、外葉の広がりを見て調整します。
ポイント:結球させるには、まず外葉をしっかり育てる。
6.結球まで病害虫を管理する
白菜は、外葉が育つと中心部の葉が立ち上がり、少しずつ結球を始めます。
この時期は病害虫にも注意します。
白菜でよく見られる害虫としては
- アオムシ類
- ヨトウムシ類
- アブラムシ類
などがあります。
葉の表だけでなく、葉裏や株の中心部まで確認します。
ポイント:結球が始まる前から害虫を増やさないことが重要です。

7.球が締まったら収穫する
白菜は、球を上から軽く押して、しっかり締まってきたら収穫の目安です。
品種の「60日」「80日」という数字だけで収穫を決めるのではなく、実際の株の状態を見ます。
ポイント:日数だけでなく、実際の球の締まりを確認する。
白菜の土づくり・肥料
白菜は葉を大きく育てる野菜なので、定植前に土を整えておきます。
水はけと保水性のバランスがよい土が育てやすいです。
家庭菜園での大まかな目安は次の通りです。
| 資材 | 1㎡あたりの目安 |
|---|---|
| 完熟堆肥 | 2〜3kg程度 |
| 苦土石灰 | 100〜150g程度 |
| 8-8-8程度の化成肥料 | 100〜150g程度 |
| 追肥 | 1回20〜30g程度 |
肥料は多ければ多いほどよいわけではありません。
前作の肥料分が残っていることもあるため、土の状態に合わせて調整します。
白菜は生育量が大きいため肥料切れにも注意しますが、過剰施肥にも注意が必要です。
家庭菜園では、元肥だけで決め打ちせず、定植後の葉色や生育を見ながら追肥で調整する方が扱いやすいです。
元肥と追肥の違いや、それぞれの使い分けが分からない場合は、「元肥と追肥の違い」の記事で詳しくまとめています。
白菜の仮植え
白菜は、育苗スペースや苗の状態によって、一度別の容器へ植え替える「仮植え」を行うことがあります。
今回の栽培では、2026年9月24日に60日型・80日型とも仮植えしました。
一部は仮植えせずに残し、仮植えした苗との違いを比較しています。
現時点では、仮植えあり・なしで見た目にも分かる生育差が出ています。

ただし、苗の段階で大きいからといって、最終的な収穫まで有利とは限りません。
白菜の苗をセルトレイのまま育てる場合と、途中でポットに仮植えする場合では、どれくらい成長に差が出るのでしょうか?
実際に同じ日に種をまいた白菜を比較したところ、株全体の重量は約27gと2g、本葉の枚数は16枚と8枚という差が見られました。

関連記事:白菜のポット上げは必要?仮植あり・なしで苗の成長を比較した結果
白菜の水やり
白菜の水やりは、生育段階によって考え方が変わります。
発芽前
土を乾燥させすぎないようにします。
育苗中
連結セルや小さいポットは非常に乾燥しやすいため、毎日確認します。
本葉が出て生育が進んだら、特に水切れしやすくなります。
朝に状態を確認し、必要なら底から水が流れる程度までしっかり与えます。
定植直後
根がまだ周囲の土へ十分伸びていないため、乾燥させすぎないようにします。
活着後
土の状態と天候を見ながら調整します。
雨が多ければ、水やりを減らします。
白菜は大きな葉を広げるため水分も必要ですが、乾燥と過湿の両方に注意します。
白菜の追肥
追肥の最初の目安は、定植後2〜3週間ごろです。
8-8-8程度の化成肥料なら、1回20〜30g/㎡前後を一つの目安にします。
ただし、実際には
- 元肥量
- 土の残肥
- 葉色
- 株の大きさ
- 外葉の広がり
を見て調整します。
追肥するときは、肥料を株元へ直接集中させず、株から少し離した場所に施します。
結球前に肥料切れすると外葉が十分に育たないことがあるため、生育をよく観察します。
8-8-8や14-14-14など、化成肥料の数字の見方については、「8-8-8と14-14-14の違い」も参考にしてください。
白菜の病害虫
白菜はアブラナ科なので、害虫被害を受けやすい野菜です。
特に注意したいのは
- アオムシ類
- ヨトウムシ類
- アブラムシ類
です。
葉の表面だけではなく、
- 葉の裏
- 株元
- 中心部
- 葉が重なっている場所
まで確認します。
白菜はアブラムシが結球内部に入り込むことがある
白菜では、外葉だけでなく、結球した葉の内側までアブラムシが入り込むことがあります。
以前白菜を育てたときは、収穫後に外葉を外しても終わりではなく、食べる部分の葉を1枚めくるたびにアブラムシが出てくる状態になりました。
外から見ただけでは分かりにくく、結球が進んだあとでは内部まで確認しにくくなります。
その経験から、アブラムシは結球してから対処するよりも、結球前の段階で増やさないことが重要だと感じました。
確認するときは
- 外葉の裏
- 葉の付け根
- 中心部に近い葉
- 葉が重なっている部分
まで見るようにします。
今回は前回の失敗を踏まえて、定植時からアブラムシ対策を行う予定です。
実際にどの程度アブラムシの発生を抑えられるのか、収穫時まで記録します。
実際の白菜栽培記録
今回の白菜は、60日型と80日型を同じ日に播種しています。
詳細な日ごとの記録は別記事でまとめる予定ですが、親記事では主な経過を残していきます。
2026年9月7日|播種
60日型と80日型を播種しました。

育苗中|間引き
生育を見ながら間引きを行いました。
2026年9月24日|仮植え
60日型・80日型とも仮植えしました。
一部は仮植えせず、そのまま育苗しています。
現時点では、仮植えあり・なしで生育差が確認できています。
今後の記録
今後は
- 定植日
- 定植時の草丈
- 葉数
- 株幅
- 追肥
- 病害虫の発生
- 結球開始
- 60日型・80日型の収穫日
- 収穫重量
まで記録します。
この記事は白菜の生育に合わせて随時追記・更新します。
今回行っている比較
今回の白菜栽培では、普通に育てるだけでなく、比較を行っています。
60日型と80日型
同じ2026年9月7日に播種しています。
今後
- 生育速度
- 結球開始日
- 実際の収穫日
- 播種から収穫までの日数
- 収穫重量
を比較します。
仮植えありと仮植えなし
2026年9月24日に、一部の苗を仮植えしました。
現時点では見た目にも分かる生育差が出ています。
ただし、苗段階の差だけで「仮植えした方がよい」とは判断しません。
最終的に
- 定植後も差が残るか
- 結球に影響するか
- 収穫時期が変わるか
- 収穫重量に差が出るか
まで確認します。
実際に白菜を育てて分かったこと
現時点では、仮植えあり・なしで苗の生育差が出ています。
ただし、白菜は苗を大きくすることが目的ではありません。
最終的に結球し、収穫できることが重要です。
そのため、途中の生育差が
- 定植後の生育
- 結球
- 収穫時期
- 収穫重量
にどうつながるかまで追っていきます。
また、前回の白菜栽培では、収穫時に結球内部へアブラムシが入り込んでいました。
今回はその経験も踏まえて、定植時から対策し、結果を比較します。
まとめ
白菜栽培で初心者が特に意識したいのは
- 適期に種をまく
- 連結セルやポットでは水切れに注意する
- 丈夫な苗を育てる
- 本葉4〜5枚前後を目安に定植する
- 株間を40〜50cm前後確保する
- 元肥と追肥を適量与える
- 結球前に外葉を十分育てる
- アブラムシなどの害虫を早めに確認する
- 日数だけでなく球の締まりを見て収穫する
ことです。

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